ホーム 著者 黛まどか 俳人。神奈川県生まれ。2002年、句集『京都の恋』で第2回山本健吉文学賞受賞。 2017年、テレビ朝日系「あなたの駅前物語」の語りと俳句を担当。現在、北里大学・京都橘大学・昭和女子大学客員教授。 主な著書に、句集『てっぺんの星』、紀行集『奇跡の四国遍路』、随筆『引き算の美学―もの言わぬ国の文化力』などがある 公式ウェブサイト http://madoka575.co.jp 谷川俊太郎 詩人。1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、 2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞、2019年国際交流基金賞など、受賞・著書多数。 詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表している 三角みづ紀 詩人。1981年生まれ、鹿児島出身。北海道在住。12歳より詩作を始め、病気療養中の22歳で第42回現代詩手帖賞を受賞。第1詩集『オウバアキル』で第10回中原中也賞、『カナシヤル』で2006年度南日本文学賞と第18回歴程新鋭賞、『隣人のいない部屋』で第22回萩原朔太郎賞を受賞。2017年より南日本文学賞選考委員、「中也研究」編集委員をつとめる。詩のみならず、小説『骨、家へかえる』、エッセイ『とりとめなく庭が』ほか、音楽、映像など、ジャンルを超えて表現活動を行う 藤沢周 作家。新潟県新潟市出身。1959年生まれ。法政大学文学部卒。編集者を経て、1993年『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。1998年、『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞受賞。近著に2016年『武蔵無常』、2017年『あの蝶は、蝶に似ている』。2021年6月『世阿弥最後の花』を刊行 春陽堂書店編集部 春陽堂書店は1878年(明治11年)に創業。本の行商から始まり、絵本草紙や翻訳書の刊行を開始。1889年(明治22年)には尾崎紅葉、幸田露伴らを中心とした雑誌「新小説」を創刊し、紅葉『金色夜叉』、泉鏡花『高野聖』、田山花袋『蒲団』、夏目漱石『草枕』といった名作が生まれた。1972年(昭和47年)刊行の『定本 山頭火全集』は、当時は無名の俳人を世に知らしめ、後のブームの火付け役に。以後、1987年(昭和62年)『山頭火全集』、1992年(平成2年)『山頭火文庫』など、関係書籍多数。2020年(令和2年)は山頭火の没後80年にあたり、『新編 山頭火全集』全8巻を刊行予定 https://www.shunyodo.co.jp/blog/ 伊藤比呂美 詩人、小説家。1955年東京都生まれ。1978年、詩集『草木の空』でデビュー、同年に現代詩手帖賞を受賞。『青梅』などで80年代の女性詩ブームをリードする。1999年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、2007年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、2019年種田山頭火賞、2020年チカダ賞、2021年『道行きや』で熊日文学賞など受賞歴多数。1997年に渡米、2018年に帰国して3年間早稲田大学教授を務める。2017年『切腹考』で鷗外作品に入り込み生死を見つめ論じた。ほか著書多数 春陽堂書店Web新小説編集部 春陽堂書店は1878年(明治11年)に創業。本の行商から始まり、絵本草紙や翻訳書の刊行を開始。1889年(明治22年)には尾崎紅葉、幸田露伴らを中心とした雑誌「新小説」を創刊し、紅葉『金色夜叉』、泉鏡花『高野聖』、田山花袋『蒲団』、夏目漱石『草枕』といった名作が生まれた。2020年2月、会員制ウェブマガジン『Web新小説』を創刊。『新小説』の先駆的なコンセプトを受け継ぎ、現在活躍中の詩人、作家、俳人、写真家から最新の文芸コンテンツを配信している https://www.shunyodo.co.jp/blog/ 三遊亭兼好 落語家。五代目円楽一門会所属。出囃子は「さんげさんげ」。1970年、福島県会津若松市生まれ。紙卸問屋、タウン誌記者、魚河岸の仕事を経て、98年8月、28歳で三遊亭好楽に入門、同年10月に前座。2002年3月に二ツ目、08年9月、真打に昇進。07年12月「にっかん飛切落語会」奨励賞、08年、林家彦六賞、11年と12年に国立演芸場花形演芸会金賞を連続受賞など、受賞歴も多数。著書に『お二階へご案内~虎の巻、妻と上手に生きる方法』など 公式ウェブサイト http://www5d.biglobe.ne.jp/~kousaku/f.index.html 大高郁子 イラストレーター。兵庫県生まれ、京都精華大学デザイン科卒業。雑誌やWEB、本の挿絵や装幀画を中心に幅広く活動。2013年度HBギャラリーファイルコンペ日下潤一賞受賞。主な書籍の仕事は、吉田武『はじめまして数学』、大栗博司『数学の言葉で世界を見たら』、的川泰宣『宇宙のひみつがわかるえほん』など多数。自著に『久保田万太郎の履歴書』(河出書房新社)など。「Web新小説」にて「漱石クロニクル―絵で読む夏目漱石の生涯―」を2021年2月から22年7月まで連載 北大路翼 俳人。1978年5月14日神奈川県横浜市生まれ。種田山頭火を知り、小学5年生より句作を開始。2011年、作家・石丸元章と出会い、屍派を結成。2012年、芸術公民館を現代美術家・会田誠から譲り受け「砂の城」と改称。現在、新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」家元、「街」同人。句集に『天使の涎』(第7回田中裕明賞受賞)、『時の瘡蓋』、『見えない傷』。編著に『アウトロー俳句』、『生き抜くための俳句塾』、『廃人』、『加藤楸邨の百句』がある 米山公啓 作家、医師(医学博士)。1952年山梨県甲府市生まれ。聖マリアンナ医科大学医学部卒。聖マリアンナ医科大学にて医療・研究に従事する傍ら、医学ミステリー、小説、エッセイ、医学実用書の執筆を手がける。1998年、同大内科助教授を退職。現在は米山医院で診療を続けながら精力的に執筆を行うほか、講演会や健康番組のコメンテーター、医療番組・映画の企画や監修など活動は多岐にわたる。『健康という病』『脳がみるみる若返るぬり絵』『長生きの方法〇と×』など、著作多数。日本サプリメント評議会代表理事、日本推理作家協会会員など役職も多く務める 公式ウェブサイト http://yoneyamakimihiro.main.jp/ 假屋崎省吾 華道家。Kariyazaki Flower Professional Education School 主宰。花と音楽、花とファッションのコラボレーションイベント、着物やガラス花器、ジュエリー、スカーフ、アーティフィシャルフラワー、棺、骨壷などのデザインおよびプロデュースをはじめ、花と建物のコラボレートとなる個展“歴史的建築物に挑む”シリーズも展開。近年は“花育”をはじめとする社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。2019 年2月、春陽堂書店より華道歴 35周年・華寿記念の愛蔵版写真集『假屋崎省吾 花の道』を刊行 公式ウェブサイト http://www.kariyazaki.jp/ 大和久勝 教育エッセイスト。1945年、東京生まれ。1968年早稲田大学教育学部卒業。2005年まで東京都の小学校教諭。國學院大學講師を経て、日本生活指導研究所所長。全国生活指導研究協議会研究全国委員。『共感力』『ADHDの子どもと生きる教室』『いまこそ共感力!』(新日本出版社)、『いじめ・ジェンダーと道徳教科書』『困った子は困っている子』『海ちゃんの天気今日は晴れ』(クリエイツかもがわ)など著書多数 町田康 作家、パンク歌手。1962年大阪府生まれ。1981年「INU」のボーカリストとして歌手デビュー。97年に初小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞を受賞。2000年に『きれぎれ』で芥川賞、01年に詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞するなど、著作、受賞歴ともに多数。近著に『記憶の盆をどり』『しらふで生きる 大酒飲みの決断』 公式ウェブサイト https://www.machidakou.com/ 暁方ミセイ 1988年、神奈川県生まれ。2012年、詩集『ウイルスちゃん』(思潮社)で第17回中原中也賞、2018年、詩集『魔法の丘』(思潮社)で第9回鮎川信夫賞受賞 新井高子 群馬県桐生市生まれ。詩集に『タマシイ・ダンス』(小熊秀雄賞)、『ベットと織機』等。編著書に『東北おんば訳 石川啄木のうた』。英訳詩集に『Factory Girls』等。最近のしごととして、映画『東北おんばのうた――つなみの浜辺で』(監督・鈴木余位、米国ナッソー映画祭オナラブル・メンション)を企画制作。詩誌「ミて」編集人。2019年、アイオワ大学国際創作プログラム招待参加 公式ウェブサイト http://www.mi-te-press.net 伊藤比呂美×町田康 伊藤比呂美 詩人、小説家。1955年東京都生まれ。1978年、詩集『草木の空』でデビュー、同年に現代詩手帖賞を受賞。80年代に『青梅』『テリトリー論』で注目される。また『良いおっぱい悪いおっぱい』『おなかほっぺおしり』などの育児エッセイでも話題に。1999年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2007年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞など受賞歴多数。詩集、小説はもちろん、『たそがれてゆく子さん』などのエッセイや訳書も多い 町田康 作家、ミュージシャン。1962年大阪府生まれ。1981年「INU」のボーカリストとして歌手デビュー。97年に初小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞を受賞。2000年に『きれぎれ』で芥川賞、01年に詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞するなど、著作、受賞歴ともに多数。近著に『記憶の盆をどり』『しらふで生きる 大酒飲みの決断』 公式ウェブサイト https://www.machidakou.com/ 大澤麻衣 日本大学芸術学部卒。イラストレーター、絵描き、版画家。イギリス南東部のスタジオにて、危険な薬剤を使わないノントクシック・エッチングの技術を研究しながら教えている。著書に『イギリスの小さな教会』 公式ウェブサイト www.mai-osawa-art.com 岡崎武志 文筆家、書評家。1957年大阪府枚方市生まれ。高校の国語講師、出版社勤務を経て文筆家に。「神保町系ライター」「文庫王」「均一小僧」などの異名でも知られる。『読書の腕前』『女子の古本屋』『上京する文學』『ここが私の東京』『古本道入門』『人生散歩術』など著書多数。近著に『これからはソファーに寝ころんで』『明日咲く言葉の種をまこう』ほか 岡本行夫 1945年、神奈川県出身。一橋大学卒業後、外務省入省。1991年に退官し岡本アソシエイツを設立。橋本内閣、小泉内閣と2度にわたり首相補佐官を務める。 MIT国際研究センターシニアフェロー。立命館大学客員教授。東北大学特任教授。外交評論家として国際情勢を分析、執筆・講演・メディアなどで幅広く活動。趣味は海中写真撮影 公式ウェブサイト https://www.yukio-okamoto.com/ カニエ・ナハ 2010年、「ユリイカの新人」として詩人デビュー。2016年、詩集『用意された食卓』(私家、のち青土社)で第21回中原中也賞、第4回エルスール財団新人賞。2017年「MOTサテライト2017 春」(東京都現代美術館)に参加。2018年は米アイオワ大学、フィンランドの詩祭などで朗読・パフォーマンスを行う。2020年は「さいたま国際芸術祭2020」、「MIND TRAIL 奥大和」、「謳う建築」(建築倉庫ミュージアム)に参加。装丁、美術、パフォーマンス、エッセイ・書評等、「詩」を主軸に様々な活動を行っている 菊池道人 作家。1961年愛知県豊橋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。在学時に「歴史文学ロマンの会」に参加。塾講師を経て1988年、『早稲田野球部初代主将』でデビュー。伝奇時代小説を主に執筆後、本格歴史小説を手掛ける。 著書に『丹羽長秀』『蒙古襲来』『榊原康政』『北条氏康』『斎藤一』『関羽』『周瑜』(以上、PHP研究所)、『アジア主義の行方・宮崎龍介小伝』『畠山重忠』(以上、一人社)ほか 黒川創 作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒。雑誌「思想の科学」編集委員を経て99年、『若冲の目』で小説家デビュー。小説『かもめの日』(2008年刊)で読売文学賞、評論集『国境[完全版]』(13年刊)で伊藤整文学賞、連作小説集『京都』(14年刊)で毎日出版文化賞、『鶴見俊輔伝』(18年刊)で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。主な小説に『もどろき』『イカロスの森』『明るい夜』『ウィーン近郊』、近著に回想記『旅する少年』(春陽堂書店)がある 【黒川創の本】 https://www.shunyodo.co.jp/shopdetail/000000000729/ https://www.shunyodo.co.jp/shopdetail/000000000753/ https://www.shunyodo.co.jp/shopdetail/000000000771/ 桑原茂夫 東京都港区生まれ。幼少時に焼夷弾で町が燃え尽くされる恐怖を味わう。さらにその町はゴジラに襲われ、東京オリンピックで滅ぼされ、それからはアリスや泉鏡花など、もっぱら幻想の世界で遊ぶようになった。1960年代終りから「現代詩手帖」やフリーの編集者として、澁澤龍彥、種村季弘、谷川俊太郎、和田誠、沢渡朔、唐十郎、嵐山光三郎、麿赤兒、巖谷國士、藤井貞和、南伸坊らと親交を結んできた。著書は『不思議の国のアリス完全読本』『御田八幡絵巻』ほか多数。現在はカマル社主宰、もっぱら個人誌「月あかり」で創作活動に取り組んでいる 下平咲 1995年長野県生まれ。大学入学を機に上京、映像制作や本の編集を学ぶ。2017年に大学を休学し1年間ニュージーランドで過ごす。2019年4月にデザイン会社に就職するも11月退職する。人生、路頭に迷ったかと思われたが、思い返せば生まれた時から既に迷っていたことに気づき、開き直り始めた24歳である 白井明大 詩人。1970年東京生まれ。震災後の沖縄移住の日々を題材とする第5詩集『生きようと生きるほうへ』(思潮社)で丸山豊賞。季節の移ろいを記した『日本の七十二候を楽しむ』(増補新装版、KADOKAWA)が静かな旧暦ブームを呼び、30万部のベストセラーに。近刊に詩画集『いまきみがきみであることを』(画・カシワイ、書肆侃侃房)、第6詩集『三十三センチの時間』(Le phare poétique) 管啓次郎 1958年生まれ。詩人、比較文学研究者、明治大学理工学部教授(批評理論)。『斜線の旅』(インスクリプト 、2010年)で読売文学賞受賞。『犬探し/犬のパピルス』(Tombac、2019年)まで7冊の日本語詩集と英語詩集 Transit Blues (University of Canberra、2018年)がある。エドゥアール・グリッサン『第四世紀』(インスクリプト 、2019年)、J・M・G・ルクレジオ『ラガ』(岩波書店、2016年)など、訳書は30冊を超える。最新の訳書にパティ・スミス『Mトレイン』(河出書房新社、2020年) 谷川俊太郎×三角みづ紀 谷川俊太郎 詩人。1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、 2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞、2019年国際交流基金賞など、受賞・著書多数。 詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表している 三角みづ紀 詩人。1981年生まれ、鹿児島出身。北海道在住。12歳より詩作を始め、病気療養中の22歳で第42回現代詩手帖賞を受賞。第1詩集『オウバアキル』で第10回中原中也賞、『カナシヤル』で2006年度南日本文学賞と第18回歴程新鋭賞、『隣人のいない部屋』で第22回萩原朔太郎賞を受賞。2017年より南日本文学賞選考委員、「中也研究」編集委員をつとめる。詩のみならず、小説『骨、家へかえる』、エッセイ『とりとめなく庭が』ほか、音楽、映像など、ジャンルを超えて表現活動を行う 谷川俊太郎×俵万智 谷川俊太郎 詩人。1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、 2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞、2019年国際交流基金賞など、受賞・著書多数。 詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表している 俵万智 歌人。1962年大阪府生まれ。学生時代に佐佐木幸綱氏の影響を受け短歌を始める。1986年「八月の朝」50首で第32回角川短歌賞、1987年、第1歌集『サラダ記念日』を刊行、翌年同歌集で第32回現代歌人協会賞を受賞。歌集に『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『プーさんの鼻』『オレがマリオ』など。評論に『愛する源氏物語』『牧水の恋』など。最新歌集『未来のサイズ』で第36回詩歌文学館賞を受賞 玉木正之 スポーツ文化評論家。1952年京都市生まれ。日本で最初にスポーツライターを名乗る。放送作家や小説家、大学講師など活動は幅広く、TVやラジオでも活躍する。現在は日本福祉大学客員教授、ネットTV「ニューズ・オプエド」のスポーツ番組アンカーという顔も持つ。『スポーツとは何か』『スポーツ解体新書』など著書多数。翻訳書にR・ホワイティング『和をもって日本となす』など。近著に『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう!』 公式ウェブサイト http://www.tamakimasayuki.com/ TOLTA 河野聡子、佐次田哲、関口文子、山田亮太の四人からなるヴァーバル・アート・ユニット。2006年発足。詩を中心とした言語作品の多様なあり方を探求し、出版物のほか「言葉」との関わりを軸にしたインスタレーション・パフォーマンスを制作する。また多数の詩人、短歌・俳句・音楽・演劇等、他ジャンルのアーティストを巻き込んだプロジェクトを実施。主な刊行物に『TOLTA』1~5および詩集『この宇宙以外の場所』(TOLTA 6)、『閑散として、きょうの街はひときわあかるい』、『新しい手洗いのために』、パロディ教科書『トルタの国語』シリーズ、アンソロジー詩集『現代詩一〇〇周年』。主なインスタレーションに「ポジティブな呪いのつみき‐ダダでない、ダダでなくない展」(ダダ100周年フェスティバル + SPIRAL GALLERY VOLTAIRE/2016)、「質問があります」(アーツ前橋×前橋文学館「ヒツクリコ ガツクリコ 言葉の生まれる場所」展/2017-2018)、「ポジティブな呪いのつみき 2019」、「漠然とした夢の雲」、「ロボとヒコーキ」(東京都現代美術館「あそびのじかん」展/2019)。主なパフォーマンス作品に「代替エネルギー推進デモ」(2011、2017)、「雨の確率」(自作ロボットと役者による演劇作品/2014)、「スペクトラム・ダダ・ナイト」(ダダ100周年フェスティバル + SPIRAL GALLERY VOLTAIRE/2016)など 増田伸也 1965年、愛知県名古屋市生まれ。フランス料理シェフからフォトグラファーに転向。長野美術専門学校デザインコミュニケーション学科を卒業後、デザイン制作会社写真部にてコマーシャル撮影に従事する。その後、ニューヨーク在住のAction Still Life写真家HASHI氏と出会い、一年半HASHI STUDIO TOKYOにて同氏に師事する。現在は作家として活動 公式ウェブサイト http://www.shinyamasuda.com/ 2013年、ロンドンのアートコンペ受賞をきっかけに、海外活動を開始。 2016年マレーシア、クアラルンプールでKLPAの支援を受け、初個展。 2017年、ロンドン・ソニーワールドフォトグラフィーアワードのプロフェッショナル・静物部門第2位受賞。 2018年、イタリアのワールドフォトフェスティバル、パリの現代写真ビエンナーレに初参加。 2019年、ギリシャ、アテネフォトフェスティバル2019に参加、10月にはザセンターフォーファインアートフォトグラフィの支援を受け、アメリカでの初個展を開催。 Shinya Masuda was born 1965 in Nagoya, Japan. He currently lives in Tokyo.A French chef turned photographer.After graduating from Nagano Art and Design School, majoring in Visual Communication Design, he worked as a commercial photographer at photography department of design production company.He then met Mr. HASHI, the Action Still Life photographer in New York, and studied under him for a year and half at HASHI STUDIO TOKYO. He now works as an artist.In 2013, after winning an award at art competition in London, he has begun working internationally.In 2018, he participated at World Photo Festival in Italy and Contemporary Photography Biennale in Paris for the first time.In 2019, with support from The Center for Fine Art Photography, his first solo showin United States will open in October. 宮尾節子 詩人。高知県出身。飯能市在住。2014年、SNSで公開した詩「明日戦争がはじまる」の爆発的な拡散により各種メディアで話題になる。既刊詩集に『かぐや姫の開封』『妖精戦争』『ドストエフスキーの青空』『恋文病』『宮尾節子アンソロジー明日戦争がはじまる』など。各所で朗読・講演・ワークショップを行う。また野外ロックフェス、ライブハウス等で音楽家とのポエトリーライブも展開中。近刊詩集は『女に聞け』。第10回現代詩ラ・メール賞を受賞 四元康祐 1959年生まれ。詩集に『小説』『単調にぼたぼたと、がさつで粗暴に』など。小説に『前立腺歌日記』『偽詩人の夜にも奇妙な栄光』、文芸批評に『谷川俊太郎学』『詩人たちよ!』。近著は海外現代詩アンソロジー『ホモサピエンス詩集』および『地球にステイ!』 和合亮一 詩人。1968年、福島市生まれ。高校教諭の傍ら詩作を続ける。『AFTER』で中原中也賞、『地球頭脳詩篇』で晩翠賞を受賞。地元福島市で被災した東日本大震災の直後からツイッターで作品を発表、それをまとめた詩集『詩の礫』が話題となる。同書は2017年、フランスでも翻訳出版され、現地の詩集賞を受賞。詩作以外にも合唱曲の作詞、演劇・オペラの台本を執筆。朗読も積極的に行う。著書に詩集『詩ノ黙礼』、『QQQ』(萩原朔太郎賞)、『Transit』、散文集『詩の寺子屋』ほか 渡辺玄英 福岡市出身。1996年、詩誌「九」(北川透+山本哲也共同編集)に参加。現代のサブカルチャーの「弱い、呟きのコトバ」を用いた詩集『海の上のコンビニ』(2000年)で注目される。詩集『火曜日になったら戦争に行く』(2005年)は〈セカイ系詩〉として現代詩の外部でも話題になり、吉本隆明に「「無」の状態から意味論的に脱出しようという意図が感じられる」と評価される。この他、詩集に『けるけるとケータイが鳴く』(2008年)、『破れた世界と啼くカナリア』(2011年)、『現代詩文庫渡辺玄英詩集』(2016年)、『星の(半減期 』(2019年)等がある 井上荒野 小説家。1961年東京都生まれ。1989年に『わたしのヌレエフ』で第1回フェミナ賞を受賞し、デビュー。2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞する。他に、2011年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞、2016年『赤へ』で第29回柴田錬三郎賞、2018年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞など、著作、受賞歴多数。近著に『あちらにいる鬼』『百合中毒』など。小説のほか翻訳やエッセイも多く、多彩に活躍する 町田康(無料閲読) 井上荒野(無料閲読) 藤沢周(無料閲読) 黒川創×梯久美子 黒川創(くろかわ・そう) 作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な小説に、『もどろき』『暗殺者たち』『岩場の上から』『暗い林を抜けて』、近著に『ウィーン近郊』がある。 写真提供:新潮社 梯久美子(かけはし・くみこ) ノンフィクション作家。1961年熊本市生まれ。北海道大学文学部卒業後、編集者を経て文筆業に。2005年刊行の『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で第37回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2016年刊行の『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』で第68回読売文学賞(評論・伝記賞)ほかを受賞。北方への旅を綴った最新作『サガレン』は、「Yahoo!ニュース 本屋大賞 2020年ノンフィクション本大賞」にノミネートされた。 岡もみじ 神奈川県出身。文化学園大学 生活造形学科卒業。何気ない日常に溶け込んだ不思議なものごとをまんがに描いています。SNSでのまんが制作と、ときどきのZINE作りを中心に活動中 公式ウェブサイト https://momiji6.tumblr.com/ 辺見庸 作家。宮城県石巻市出身。1944年生まれ。1970年共同通信社入社、北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長などを経て1996年退社。1978年中国報道により日本新聞協会賞受賞、87年中国から国外退去処分を受ける。1991年『自動起床装置』で芥川賞、1994年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞、2011年詩文集『生首』で中原中也賞、2012年詩集『眼の海』で高見順賞、2016年『増補版 1★9★3★7』で城山三郎賞を受賞。他の著書に『赤い橋の下のぬるい水』『ゆで卵』『永遠の不服従のために』『抵抗論』『自分自身への審問』『死と滅亡のパンセ』『青い花』『霧の犬』『月』『純粋な幸福』『コロナ時代のパンセ』など多数 雨宮処凛 作家・活動家。北海道出身。フリーターなどを経て2000年、『生き地獄天国』でデビュー。2006年より格差、貧困問題に取り組み、2007年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』でJCJ賞受賞。最新刊は『コロナ禍、貧困の記録 2020年、この国の底が抜けた』 立川談四楼 落語家・作家。群馬県邑楽町出身。1951年生まれ。県立太田高校卒。1970年立川談志に入門、寸志を名乗る。1975年二つ目昇進、談四楼となる。1983年立川流第一期真打。1990年『シャレのち曇り』で小説デビュー。『一回こっくり』『談志が死んだ』が3部作。他に『声に出して笑える日本語』がロングセラー 森泉岳土 マンガ家。東京都足立区出身。1975年生まれ。水で描き、そこに墨を落とし、細かいところは爪楊枝や割り箸を使ってマンガを描く。最新作はかつて首都だった大都市が滅んだあとの物語『アスリープ』(青土社)。ほか短篇集『爪のようなもの・最後のフェリー その他の短篇』(小学館)、コミカライズ作品集『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』(河出書房新社)など多数。エッセイ「ぼくの大林宣彦クロニクル」を小説宝石(光文社)に連載中 梨木香歩 作家。1959年生れ。作品に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』(小説、新潮社)、『マジョモリ』(絵本、理論社)、『水辺にて』(エッセイ、ちくま文庫)、『家守綺譚』(小説、新潮文庫)、『沼地のある森を抜けて』《小説、新潮文庫》、『渡りの足跡』(エッセイ、新潮文庫)、『よんひゃくまんさいのびわこさん』(絵本、理論社)、『草木鳥鳥文様』(エッセイ、福音館書店)、『ここに物語が』(エッセイ、新潮社)。他、著書多数 森絵都 作家。1968年東京生まれ。早稲田大学卒。90年「リズム」で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞と産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞をそれぞれ受賞。99年に産経児童出版文化賞を受賞した『カラフル』や2003年の小学館児童出版文化賞を受賞した『DIVE!!』は映画化され話題になった。06年、『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞。長編小説に中央公論文芸賞を受賞した『みかづき』(16年)、『カザアナ』(19年)などがある 平野啓一郎 作家。1975年愛知県生まれ。北九州市で育つ。1999年、京都大学法学部に在学中に執筆した『日蝕』で芥川賞を受賞。2009年、長編小説『決壊』で芸術選奨文部大臣新人賞、『ドーン』でドゥマゴ文学賞をそれぞれ受賞。2016年刊行の『マチネの終わりに』は、累計60万部を超えるロングセラーに。読売文学賞を受賞した『ある男』は今年、映画が公開される。ほかに長編『葬送』『かたちだけの愛』、近作に『本心』がある 公式ウェブサイト https://k-hirano.com/ ツイッター @hiranok 谷崎由依 作家・翻訳家。1978年、福井市生まれ。近畿大学文芸学部准教授。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞、2019年『鏡のなかのアジア』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。他の著書に『舞い落ちる村』、『囚われの島』、『藁の王』、『遠の眠りの』、主な訳書にジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』、ノヴァイオレット・ブラワヨ『あたらしい名前』、コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』などがある 上田岳弘 作家。1979年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。2013年、「太陽」で第45回新潮新人賞。2015年、「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞。2016年、「GRANTA」誌のBest of Young Japanese Novelistsに選出。2018年、『塔と重力』で第68回芸術選奨新人賞。2019年、「ニムロッド」で第160回芥川龍之介賞。著書に『太陽・惑星』『私の恋人』『異郷の友人』『塔と重力』『ニムロッド』『キュー』『旅のない』がある 児玉竜一 1967(昭和42)年兵庫県生まれ。早稲田大学教授、早稲田大学演劇博物館副館長、歌舞伎学会会長。早大助手、東京国立文化財研究所研究員などを経て現職。歌舞伎研究と評論が専門。編書に『能楽・文楽・歌舞伎』、共編著に『カブキ・ハンドブック』、『映画のなかの古典芸能』など。「朝日新聞」で歌舞伎評を担当している 宮川匡司 ジャーナリスト。1958年千葉県生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、日本経済新聞社に入社。文化部の記者、編集委員として長く文芸と美術の取材に携わり、作家や美術家へのインタビューを重ねる。2021年9月に同社を退社。 編著に『震災後のことば 8・15からのまなざし』などがある 東山彰良 作家。1968年、台湾生まれ。5歳まで台北で過ごす。9歳の時に福岡県に移住。2003年、『逃亡作法 TURD ON THE RUN』で作家デビュー。2015年『流』で直木賞を受賞。『僕が殺した人と僕を殺した人』(2017年)で織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞。ほかに、大藪春彦賞を受賞した連作短編集『路傍』(2008年)、長編『罪の終わり』(2016年、中央公論文芸賞)など。新作に、台湾空軍の隊員だった男の波乱の人生を題材にした長編『怪物』がある 佐々木幹郎 詩人。1947年奈良県生まれ、大阪で育つ。70年、第一詩集『死者の鞭』刊。88年、評論『中原中也』でサントリー学芸賞を受賞。詩集に『音みな光り』、『蜂蜜採り』(高見順賞)、『明日』(萩原朔太郎賞)、『鏡の上を走りながら』(大岡信賞)、エッセー集に『アジア海道紀行』(読売文学賞)、『東北を聴く』『猫には負ける』などがある 横田創 作家。埼玉県出身。1970年生まれ。早稲田大学教育学部中退。演劇の脚本を書くかたわら小説の執筆を始め、2000年『(世界記録)』で第43回群像新人文学賞を受賞。2002年『裸のカフェ』で第15回三島由紀夫賞候補となる。著書に『(世界記録)』『裸のカフェ』(以上講談社)、『埋葬』(早川書房)、『落としもの』(書肆汽水域)がある。読書会や書籍の販売・発行を通じて読者の自由を追求する小さな書店「双子のライオン堂(東京・赤坂)」から短編小説を無料で配布・配信する『わたしを見つけて』というプロジェクトを進行中 『わたしを見つけて』公式サイト http://findme.liondo.jp/ 神野紗希 俳人。1983年、愛媛県松山市生まれ。高校時代、俳句甲子園をきっかけに俳句を始める。NHK-BS「俳句王国」司会、NHK-Eテレ「俳句さく咲く!」選者などのメディア活動や、教育現場への出張授業などを通じて、広く俳句の魅力を発信。2018年、『日めくり子規・漱石』(愛媛新聞社)にて第34回愛媛出版文化賞大賞受賞。2019年、第11回桂信子賞受賞。句集に『星の地図』(マルコボ. コム)、『光まみれの蜂』(角川書店)、『すみれそよぐ』(朔出版)、著書に『初心者にやさしい俳句の練習帳』(池田書店)、『女の俳句』(ふらんす堂)、『もう泣かない電気毛布は裏切らない』(日本経済新聞出版社)、『俳句部、はじめました』(岩波ジュニアスタートブックス)ほか。現代俳句協会副幹事長。聖心女子大学・立教大学講師 堀江敏幸 作家。1964年岐阜県生まれ。1998年、『おぱらばん』で三島賞、2001年、『熊の敷石』で芥川賞、2003年、『雪沼とその周辺』で谷崎賞、木山捷平賞、同集所収の「スタンス・ドット」で川端賞、2006年、『河岸忘日抄』で読売文学賞、2016年、『その姿の消し方』で野間文芸賞など著書多数。近作に、散文集『定形外郵便』がある。訳書に、ジャック・レダ『パリの廃墟』、マルグリット・ユルスナール『なにが? 永遠が』などがある 酒井順子 エッセイスト。1966年、東京生まれ。大学卒業後、広告会社勤務を経て執筆業に。近著に『うまれることば、しぬことば』(集英社)、『鉄道無常』(KADOKAWA)他 小池光 歌人。1947年宮城県生まれ。東北大学大学院理学研究科修士課程修了。79年、第一歌集『バルサの翼』で現代歌人協会賞、95年、『草の庭』で第1回寺山修司短歌賞を受賞。亡くした妻への思いを詠んだ歌集『思川の岸辺』(2015年)では読売文学賞を受賞した。歌集に『滴滴集』(斎藤茂吉短歌文学賞)、『時のめぐりに』(迢空賞)、『梨の花』、評論・エッセイ集に『茂吉を読む』(前川佐美雄賞)、『うたの動物記』(日本エッセイスト・クラブ賞)などがある。2007年から13年間、仙台文学館館長を務めた 特集編集班 海遥(うみはるか) 匿名コラムニスト。マスコミ業界に40年間ほど棲息する。かつては美術館で古今の西洋美術や日本の絵画を見たり、日本の詩歌を読んだりして平穏な日々を送る。しかし、近年、非常事態の頻発に落ち着かず、日本の行く末にも危惧を抱きつつある。筆名は、魚を見ながら海中を浮遊する趣味に由来。しかし、一昨年来、好きな水中遊泳からも遠ざかっている 眠以子(ねいこ) 編集者。春陽堂書店創業の93年後、神奈川に生まれる。新聞社、出版社、図書館、書店、バー勤務などを経て現在は編集・校閲のほか、書評や時評、エッセイなどを各種媒体に執筆。特技は睡眠。晴読雨読をモットーとする 万年editor(まんねんエディター) 還暦過ぎてもまだまだ続く編集者人生。初めての編集経験は小学校3年の時。理科少年だったので、A4数頁の『科学新聞』を作ってばらまいていた。中学3年では『化学新聞』と題名変更したが、50年前の担任の先生がそれを保存していることを知り号泣 永井みみ 作家。1965年神奈川県生れ。第45回すばる文学賞(2021年)を『ミシンと金魚』で受賞。説教節を思わせる一人語りの文体のユニークさが光る。介護現場でのケアマネージャーの経験から生まれる創作は、揺るぎがないものだ 玉岡かおる 作家。1956年兵庫県生れ。神戸女学院大学文学部卒。1987年『夢食い魚のブルー・グッドバイ』で神戸文学賞を受賞し、作家デビュー。2009年、『お家さん』で織田作之助賞受賞。江戸海運に革命を起こした快男児・松右衛門を活写した歴史小説『帆神―北前船を馳せた男・工楽松右衛門―』が評判を呼ぶ。4月2日上演の新作能『媽祖まそ』の台本も担当した 加藤由子 動物ライター。1949年大分県生まれ。日本女子大学卒業。専門は動物行動学。東京上野動物園・多摩動物公園の元動物解説員。猫の気持ちを代弁した著書『雨の日のネコはとことん眠い』(1990年PHP研究所)がメガヒット。電子書籍化されて30年以上たった今でも売れ続けて名著の誉れが高い。近著は『猫がよろこぶ快適な部屋づくり』(誠文堂新光社) 眠以子 編集者。春陽堂書店創業の93年後、神奈川に生まれる。新聞社、出版社、図書館、書店、バー勤務などを経て現在は編集・校閲のほか、書評や時評、エッセイなどを各種媒体に執筆。特技は睡眠。晴読雨読をモットーとする 高橋源一郎 作家。1951年広島県生まれ。横浜国立大に在学時、学生運動に参加。72年以降、約10年間、肉体労働に従事する。81年、「さよなら、ギャングたち」でデビュー。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、2002年、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞を受賞。他の小説に『虹の彼方に』『さよならクリストファー・ロビン』(谷崎潤一郎賞)、評論・エッセイに『ぼくらの民主主義なんだぜ』『一億三千万人のための「論語」教室』など。 近作に『失われたTOKIOを求めて』 古川日出男 作家。福島県郡山市出身。1966年生まれ。1998年、長篇小説『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』『LOVE』『女たち三百人の裏切りの書』といった文学賞受賞作をはじめ『ベルカ、吠えないのか?』『聖家族』『南無ロックンロール二十一部経』『ミライミライ』『木木木木木木 おおきな森』など著作多数。ほかに戯曲やノンフィクション、アニメ化された『平家物語』現代語全訳なども手がけ、朗読を含めた多様な文学表現に取り組んでいる 公式ウェブサイト「古川日出男のむかしとミライ」 https://furukawahideo.com 山折哲雄 宗教学者、評論家。1931年、米国サンフランシスコ生まれ。国際日本文化研究センター所長を経て名誉教授。著書に『愛欲の精神史』(和辻哲郎文化賞)、『涙と日本人』『親鸞をよむ』『「ひとり」の哲学』『激しく考え、やさしく語る』『「身軽」の哲学』『生老病死』など。近刊に『こころの風景』(海風社、写真・太田順一)がある 山崎一穎 日本近代文学研究者。跡見学園女子大学名誉教授。1938年長野県生まれ。早大教育学部国語国文学科卒。跡見学園女子大学教授、学長を経て現在、跡見学園理事長。著書に『森鷗外・歴史小説研究』『森鷗外・史伝小説研究』『森鷗外論攷』(正・続)、『森鷗外 明治人の生き方』『森鷗外 国家と作家の狭間で』など。島根・津和野町の森鷗外記念館館長 一ノ瀬俊也 1971(昭和46)年、福岡県生れ。埼玉大学教養学部教授。専門は日本近現代史。九州大学大学院博士後期課程中途退学。著書に『特攻隊員の現実』『皇軍兵士の日常生活』(ともに講談社現代新書)、『近代日本の徴兵制と社会』(吉川弘文館)、『旅順と南京』(文春新書)、『故郷はなぜ兵士を殺したか』(角川選書)、『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」』(文春文庫)、『戦艦武蔵』(中公新書)など 浅生ハルミン イラストレーター、エッセイスト。1966年三重県生まれ。路上で出会った猫を観察するエッセイ『私は猫ストーカー』が2009年に映画化(監督・鈴木卓爾、主演・星野真里)されて話題となる。『猫の目散歩』『猫座の女の生活と意見』『三時の私』ほか、近著に『江戸・ザ・マニア』など著書多数。2021年10月、町田市民文学館ことばらんどにて、エッセイ、イラストレーションの仕事の全貌を展示する『浅生ハルミン ブック・パラダイス 猫と古本を愛してやまないあなたに』が開かれた 山崎ナオコーラ 作家。1978年生まれ。國學院大學文学部日本文学科卒業。卒業論文は「『源氏物語』浮舟論」。2004年『人のセックスを笑うな』で文藝賞受賞。新刊に『ニセ姉妹』(中公文庫)がある 武田砂鉄 ライター。東京都東大和市出身。1982年生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。著書に『紋切型社会』(新潮文庫)、『日本の気配 増補版』(ちくま文庫)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)、『マチズモを削り取れ』(集英社)、『べつに怒ってない』(筑摩書房)、『今日拾った言葉たち』(暮しの手帖社)などがある 柏井壽 歯科医・作家。京都府京都市出身。1952年生まれ。1976年大阪歯科大学卒業。京都関連、食関連、旅関連のエッセイ、小説を多数執筆。代表作に『おひとり京都の愉しみ(光文社新書)』『日本百名宿(光文社知恵の森文庫)』『京都力(PHP新書)』などのエッセイ集、『鴨川食堂(小学館)』『祇園白川 小堀商店(新潮社)』『海近旅館(小学館)』『京都下鴨なぞとき写真帖(PHP文芸文庫)』などの小説がある。近作エッセイは『おひとりからのしずかな京都(SB新書)』、近作小説は『鴨川食堂しあわせ(小学館)』 綿矢りさ 小説家。京都府京都市出身。1984年生まれ。2001年『インストール』で文藝賞受賞。早稲田大学在学中の2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞受賞。2012年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、2020年には『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞受賞。『勝手にふるえてろ』『ひらいて』『私をくいとめて』など映像化作品も多い。ほかの著書に『憤死』『手のひらの京』『オーラの発表会』『あのころなにしてた?』『嫌いなら呼ぶなよ』など 古川富章 山頭火研究家、絵画写真家。1967年東京生まれ。2015年「山頭火の俳句と安曇野の風景」を刊行。山頭火の俳句からイメージされる風景写真を独自の手法で絵画に変換した「絵画写真」の個展多数。山頭火の研究評論多数ほか、『新編山頭火全集』の編集、尾崎放哉など自由律俳句全般の俳人について幅広く評論を発表している 片岡鶴太郎 俳優、画家、書家。1954年東京生れ。高校卒業後、片岡鶴八師匠に弟子入り。声帯模写で東宝名人会、浅草演芸場に出演。1988年ボクシングのライセンスを取得。1995年初の個展「とんぼのように」を開催。日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、毎日映画コンクール新人賞、キネマ旬報助演男優賞、ブルーリボン助演男優賞など受賞多数。2015年書の芥川賞と言われる「第十回手島右卿賞」を受賞。現在は芸人にとどまらず俳優、画家、プロボクサー、ヨーギー、ヨガインストラクターと多方面で活躍中。 せきしろ 作家、俳人。1970年北海道生まれ。A型。北海道北見北斗高校卒。主な著書に『去年ルノアールで』『海辺の週刊大衆』『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』『たとえる技術』『その落とし物は誰かの形見かもしれない』『放哉の本を読まずに孤独』など。また、又吉直樹との共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』などがある。 公式サイト https://www.sekishiro.net Twitter https://twitter.com/sekishiro 立川談慶 落語家、作家。長野県上田市出身。1965(昭和40)年11月16日生まれ。1988年慶應義塾大学経済学部卒業後、(株)ワコール入社。1991年4月、立川談志18番目の弟子として入門。前座名ワコール。2000年12月、二つ目昇進、2005年4月、真打ち昇進。落語家の他、小説「花は咲けども噺せども」(PHP文芸文庫)ほか20冊以上の本を書く「本書く派」落語家。日本文藝家協会会員。趣味のベンチプレスは100キロ以上挙上、2022年度さいたま市ベンチプレス選手権5位入賞 公式ホームページ https://dankei.jp/ 玉川奈々福 浪曲師。神奈川県横浜市出身。1995年二代目玉川福太郎に入門。2004年から浪曲公演のプロデュースを始め、「玉川福太郎の徹底天保水滸伝」など多くの企画公演を開催。2006年12月、芸名を美穂子から奈々福に改め名披露目。平成30年度文化庁文化交流使として、欧州・中央アジア7か国で公演を行う。中国、韓国でも公演。第11回伊丹十三賞受賞 茂山逸平 1979年生れ。4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。東映映画「将軍家光の乱心・激突」の竹千代役で出演。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」他、舞台・CMと数々出演。著書に『風姿和伝』(春陽堂書店)、『茂山宗彦茂山逸平と狂言へ行こう』(旬報社)がある 坪内稔典 俳人。日本近代文学研究者。1944年愛媛県生まれ。俳句の基本は言葉遊びであり、すぐれた俳句はユーモアを湛(たた)えている、と考える。著書に『俳句のユーモア』『俳人漱石』『正岡子規の〈楽しむ力〉』『モーロク俳句ますます盛ん』(桑原武夫学芸賞)、『正岡子規 言葉と生きる』『俳句いまむかし』ほか。動物のカバを愛し、無類の柿好きでもある。代表句に「三月の甘納豆のうふふふふ」「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」 随時SNS更新中