2020年8月3日 (月)

「谷川俊太郎展」熊本市現代美術館で2020年9月6日(日)まで開催

谷川俊太郎展
東京オペラシティ アートギャラリーでの展示風景
2018年 撮影:木奥惠三


熊本県南部地域の豪雨災害によりお亡くなりになられた方に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

『Web新小説』創刊号参加メンバーの詩人・谷川俊太郎さんが熊本市現代美術館で、「谷川俊太郎展」を開催中です。同展は、2018年に東京オペラシティアートギャラリーで開催された「谷川俊太郎展」をベースに、熊本会場ならではのアレンジと新たな展示内容を加え再構成するもの。

熊本といえば、同じく『Web新小説』創刊号参加メンバーの町田康さんがエッセイ「寺子屋山頭火」を連載している放浪の俳人・種田山頭火ゆかりの地であり、同じく創刊号参加メンバーの詩人・伊藤比呂美さんが活動の拠点としている場所でもあります。『Web新小説』は、参加メンバーの今後の有機的なコラボレーションを期待しつつ、熊本での「谷川俊太郎展」の情報を会員読者の皆様にご案内する次第です。

同展は、小山田圭吾(コーネリアス)の音楽とインターフェイスデザイナー中村勇吾(tha ltd.)の映像による谷川俊太郎の詩の空間から始まり、20のテーマごとに谷川にまつわるものごとを展示した「自己紹介」スペース、「新作詩の部屋」、「3.3の質問」と進みます。「3.3 の質問」は谷川が1986年に出版した『33の質問』をもととした展示です。当初の33の質問の中から谷川が3問を選び、新たに「0.3の質問」を加え「3.3の質問」を作成。各界で活躍する人々に投げかけ、その回答を作品として展示するという興味深いもの。「問うこと」「答えること」「そこに立ち会うこと」に、向き合っていきます。全体を通じて詩的な体験があふれ出す、谷川特有の遊び心に溢れた仕掛けが展開されます。コロナ禍の今、勇気と生きていく力を与えてくれる展覧会です。ぜひ、ご注目ください。

■展覧会概要
・会期:2020年9月6日(日)まで
・会場:熊本市現代美術館(熊本市中央区上通町 2-3 びぷれす熊日会3階)
・開館時間:10:00-20:00(展覧会入場は19:30 まで)
・休館日:火曜
・観覧料:一般 1100円、シニア(65 歳以上)900円ほか
・URL:https://www.camk.jp/exhibition/tanikawashuntaro/

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