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『 比呂美の庭 』

伊藤比呂美

比呂美の庭

伊藤比呂美

詩人の伊藤比呂美さんとの対話型インタビュー連載(全3回)をお届けします。春陽堂書店の編集担当・かなりが比呂美さんにお会いしたときのこと。そのオーラは圧倒的で、初対面とは思えない気さくさで話はどんどん進み、90分の打ち合わせを終えると、なにかショーを見たような気分になりました。
比呂美さんは20年暮らしたカリフォルニアから戻り、住まいのある熊本と東京を行き来しながら大学でも教え始めて4年めに突入。日々の執筆にクラスに部屋いっぱいの植物のお世話に、同居している猫の手も犬の手も借りたいようにみえます。本連載では、比呂美さんのパワー(のようなもの)の秘訣を探りリポートします。

第1回 〆切突破力


「先生」と呼ばないで

こんにちは。インタビュー企画の第1回です。よろしくお願いいたします。

はいどうぞよろしくです。

この連載の打ち合わせをしているなかで、『阿房列車』(*1)のイメージと仰っていたことがありました。内田百閒先生の弟子のヒマラヤ山系(平山三郎)といえば「邪魔にもならぬ」タイプで、先生の話にも「はあ」とばかり曖昧な態度なんですよね。たまにヒマラヤ山系が饒舌になっても、百閒先生は「貴君の話しは全くわからない」と聞いちゃいない。先生、百閒はだいぶ読み込まれたのですか。

はあ。というか、修論でやってる学生がいてつきあいに読んだだけ・・・・・・前夫は読んで、おれも借金したいの猫を飼いたいのと言ってたような。でも読んだのは前夫で、あたしじゃない。それより先生呼ばわりやめてくれませんか。漫画家じゃないんだし。

本連載では「先生」とお呼びした方が雰囲気が出る気もして。学生からはもちろん「先生」ですよね。

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