楸邨山脈の巨人たち
北大路翼
楸邨山脈の巨人たち
北大路翼
第十七回 天才的直観 田川飛旅子(一)
文系と理系
俳句をしていると「私は国語が苦手で」という弁明をよく耳にする。文章の読解力がないという意味だろうか。国語とは日本語だから、まさか日本語がわからないという意味ではあるまい。語彙力にせよ、ないよりあった方がいい程度で、俳句の必要条件ではない。譜面が読めないミュージシャンがいることを思い出して欲しい。
厳しい口調になってしまったが、俳句は国語ではないのである。国語が曖昧だとしたら、文系的な能力と俳句はほぼ関係がないのだ。
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