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『 スポーツは文芸をどのように彩ってきたか 』

玉木正之

スポーツは文芸をどのように彩ってきたか

玉木正之

第六回 カポーティのノンフィクション・ノベルがニュー・ジャーナリズムを生み、沢木耕太郎のスポーツ・ノンフィクションから『人間雑誌ナンバー』の誕生へ!

1965年トルーマン・カポーティが発表した『冷血』は、世界中の作家と読者に大きな衝撃を与えた。

その6年前の59年、アメリカ・カンザス州の寒村の農場主一家4人が、2人の若者によって惨殺された。2人はナイフで農場主の首を切り、妻と子供たちに至近距離から散弾銃を放つなど、酷い限りの殺戮を行った。が、金も盗まず性的暴行にも及ばなかった。

この不可解な事件に興味を抱いたカポーティは、犯人への長時間インタヴューと徹底した取材で、彼らの生い立ちに注目。子供の頃に両親が離婚し、親戚や知人の家を転々とさせられるという自分と似た境遇に育った犯人に心を寄せながらも、冷徹な眼差しで彼らの人生と犯行と死刑執行までを描写。自ら「ノンフィクション・ノベル」と名付けた長編を発表し、文芸の新ジャンルを創りあげたのだった。

作り物でない小説(ノンフィクション・ノベル)」とは矛盾のような言葉だが、この「小説(フィクション)のような

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