銭湯放浪記
大和久勝
銭湯放浪記
大和久勝
第12回
銭湯探しの楽しみ~江戸からの面影が残る「佃島」を歩く
イラスト 木下綾乃
江戸にゆかりの場所は多いが、忘れてはいけない場所に「佃島」がある。
佃島の歴史は、江戸時代に徳川家康と共にはじまる。家康が江戸に入府の際、摂津国西成郡佃村(現在の大阪市西淀川区佃)の漁民たちを招いたのが始まりという。堺から岡崎城へ帰る途中で難儀していた家康を佃村の漁民たちが助けたからだと言われている。「佃島」は、摂津国佃村からつけられた名前である。400年以上の長い歴史を持っている。
石川島は、佃島と同じく隅田川河口の中州にあった島である。寛政2年(1790年)「人足寄場」が設置された。
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