待ってました! 黙阿弥歌舞伎への招待
春陽堂書店Web新小説編集部
会員の方はフルバージョンの動画がご覧いただけます。
名場面、名台詞の朗読とGIFアニメで、河竹黙阿弥の人気狂言をお楽しみいただく「待ってました! 黙阿弥歌舞伎への招待」。第10弾の1月1日号は、悪党二人が仕掛ける江戸城御金蔵破りの実録物「四千両」をお届けします。
“江戸歌舞伎の大問屋”と呼ばれ、数々の名作が上演されている河竹黙阿弥。1月1日号で登場するのは「四千両」です。本題名は「四千両小判梅葉」と言い、明治18年11月、黙阿弥が70歳のときの作品で、千歳座に書き下ろされました。今号では趣向を変え、もととなった実際に起きた大盗難事件をお伝えします。
安政2年、浦賀にペリーが来航し、江戸幕府の権威がおぼつかなくなってきた時代です。藤岡藤十郎と富蔵という二人の男が、江戸城に忍び込み、御金蔵から二千両箱を4つまんまと盗み出します。現代の価値にするとおよそ3億円にもなる金額ですから、まさに安政の3億円事件と言えるでしょう。 この実話をもとに黙阿弥が明治になって書き下ろしたのが、この「四千両」です。
朗読は歌舞伎役者・坂東彦三郎、脚本は映画「武士の家計簿」の柏田道夫、絵は歌舞伎のイラストでおなじみの辻和子。さあて、そろそろ幕開きの準備ができたようです。どうぞ、最後までごゆっくりとお楽しみください。
会員登録をするとフルバージョンの動画がお楽しみいただけます。どうぞ、『Web新小説』ならではのスペシャルコンテンツをお見逃しなく。
会員登録はこちら
https://shinshosetsu.com/sign_up
登録初月は無料
ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします
登録をすると、創刊号(2020年2月1日号)からのバックナンバーをすべてお読みいただけます。