登録初月は無料、バックナンバー【作家60人、連載回数427回】も読み放題! 会員登録はこちら  今すぐチェックする

  • ホーム
  • バックナンバー
  • Dr.よねやまの芸脳生活 芸術家の生き様を医学で考える 第十回 黒田清輝 絵画と政治

Dr.よねやまの芸脳生活 芸術家の生き様を医学で考える

米山公啓

Dr.よねやまの芸脳生活

芸術家の生き様を医学で考える

米山公啓

第十回 黒田清輝 絵画と政治

器用で短かった人生

ふっくらとした面立ちの黒田清輝。その外見から病気のリスクが想像できる

画/米山公啓

日本の洋画家の草分けである黒田清輝の『湖畔』は、美術の教科書で何度も見ている。油絵にしては、浴衣姿の女性が全体に淡い色で描かれている。どこか水彩画のようでもある。この作品は黒田清輝が西洋画をフランスで学び、帰国した4年後の1897年(明治30年)に描いた。清輝の名作ということになっている。

清輝の生きた明治時代は、とにかく西洋に文化も技術も追い付こうとし、有能な若者を留学させ、帰国後に日本の新しい文化を築いていこうとした。確かにそれは成功したように見えるが、芸術の世界ではどうだったのだろうか。

日本の現在の油絵が、世界的に評価されているとは思えない。そうなってしまったのは、黒田たち当時の画家が西洋絵画の技法をフランスから日本に持ち込んで、なんとか海外の絵画に近づこうと努力した結果のように見える。よかれと思ってやったことだろうが、芸術という見方からすればいい方向には働かなかったかもしれないということだ。

後に詳しく述べるが、日本画壇は、非常に不思議な閉鎖業界とも言える。

様々な才能があった清輝の画家、

登録初月は無料

ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします

登録をすると、創刊号(2020年2月1日号)からのバックナンバーをすべてお読みいただけます。

最新号のコンテンツ

バックナンバー (2022年7月1日号)

オンライン対談 谷川俊太郎×俵万智 バックナンバーの部屋

言葉の達人二人がオンラインでとことん語り合う奇跡の対談動画155分

春陽堂書店Web新小説編集部

特集「今、死生観を問う」 (2022年7月1日号)

山折哲雄ロングインタビュー(前編)

人は今、死をどう迎えるべきか。宗教学者の山折哲雄さん(91)に聞く

特集「今、死生観を問う」 (2022年7月1日号)

それについて書けない

「書ける」のは肉体を持つ生者のみ。「死」を書くとはどういうことか

古川日出男

特集「今、死生観を問う」 (2022年7月1日号)

精神的な成熟そして進化と深化の融合

東欧の軍事侵攻の悲惨さ。精神の「進化」と「深化」の問題を考える時

(2022年7月1日号)

特集とりとめな記

特集で編集者が気付いたあれこれ

特集編集班

連載 エッセイ (2022年7月1日号)

町田康の読み解き山頭火

山頭火の旅と生。こころに響く最終回。ボリュームアップでお届け

連載 (2022年7月1日号)

Looking for 鷗外

森のようなベルリンの生活。パリ、ロダン美術館での「花子」との邂逅

伊藤比呂美

連載 連載小説 (2022年7月1日号)

猛獣ども

夢のようにあかるい池の滸で、不穏な闖入者がかき乱す男女の胸の裡

連載 俳句エッセイ (2022年7月1日号)

アマネク ハイク

幼い息子の素直な問いかけに導かれて、俳句のアイロニーの本質に迫る

連載 猫エッセイ (2022年7月1日号)

Q&A今月の猫じゃらし

猫に薬を飲ませる時、手を傷だらけにした人、いるでしょう?

連載 エッセイ (2022年7月1日号)

兼好のつれづれ絵草紙

一番涼しくしたのは誰だ? 夏の楽屋のひと時でつれづれ絵草紙大団円

三遊亭兼好

連載 ウェブ絵巻 (2022年7月1日号)

漱石クロニクル ―絵で読む夏目漱石の生涯―

文学、そして人生の理想は“則天去私”。漱石49歳、遂に帰らぬ人に…

連載 俳句鑑賞 (2022年7月1日号)

楸邨山脈の巨人たち

「非常口に緑の男いつも逃げ」。人生を象徴的に描く飛旅子、理系の魅力

連載 動画 (2022年7月1日号)

町田康のパンク山頭火ラヂオ

徒然なるままに山頭火を語る町田版自由律YouTube。注目の第4回配信

バックナンバー (2022年7月1日号)

歌舞伎役者.坂東彦三郎朗読動画バックナンバーの部屋

坂東彦三郎が朗読。河竹黙阿弥の歌舞伎狂言12選 絵は辻和子

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年7月1日号)

岡もみじショートショート漫画バックナンバーの部屋

妄想膨らむ楽しい「しおり物語」の世界へようこそ! 全6回一気読み

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年7月1日号)

「芸術家の生き様を医学で考える」米山公啓の部屋

文豪の生き様を知れば今の自分が見えてくる! エッセイと動画で学ぶ

春陽堂書店Web新小説編集部

編集後記 (2022年7月1日号)

気まぐれ編集後記

ゆっくり本を開いて活字は時間をかけて追う。言葉をかみしめて読む

春陽堂書店Web新小説編集部

登録初月は無料

Web新小説会員登録はこちら