楸邨山脈の巨人たち
北大路翼
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第二十三回 地続きの底力 齊藤美規
風土一体
季語を大まかに分類すると、時候、天文、地理、生活、行事、動物、植物に分けられる。
時候は何月何日といったように時期を表す。天文は、空、月、星などの天体や天候、地理は山や海など自然や土地の状態のこと。生活は習わしや衣類、食事など生活全般に関わること、行事は神事など慣例的な催しのことである。動物と植物はそのままなのでわかりやすいだろう。動物は繁殖期や活動期、植物は開花時期などもっとも活発な時期が季語になっている。
季語が難しいと思われる方は、まずは生活の季語だけ覚えておけばよいと思う。この稿の掲載に合わせて冬の季語を例にしよう。
冬と言えば寒い。「寒さ」は時候の季語でもあるが、季語云々よりも実感として冬に寒さを感じるのは当たり前の感覚だと思う。
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