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『 俳句で味わう、日本の暮らし 』

黛まどか

俳句で味わう、日本の暮らし

黛まどか

第四回 入梅

実際の梅雨入りはその年によって異なるが、暦の上での〝入梅〟は立春から百三十五日目、太陽の黄経が八十度に達した日で、新暦では六月十一日頃。この日から約三十日が梅雨の期間となる。かつては二十四節気の〝芒種〟の後の最初の壬の日とされていたが、明治九年に現行のように変更された。 

〝梅雨〟の語源は、中国の揚子江流域で梅の実が熟す時期が雨季であったことに由来するという。日本では江戸時代に雑節の一つとして暦に「入梅」が入れられた。「入梅」に対して梅雨明けは「出梅しゅつばい」といい、「小暑」の後の壬の日としたが、入梅のみが暦に記されているのは、稲作にとって雨量が重要であり、入梅が田植の目安とされたからだろう。

湿度が高く黴が生えやすい季節なので、「黴雨ばいう」とも書く。本格的な梅雨入り前に梅雨模様となるのを〝走り梅雨〟〝梅雨の走り〟〝迎へ梅雨〟と言い、雨の降り方で〝荒梅雨〟〝空梅雨〟〝男梅雨〟〝女梅雨〟などと呼び分ける。梅雨が明ける頃に降る強い雨は〝送り梅雨〟、梅雨が明けた後に再び梅雨のような状態に戻る〝戻り梅雨〟。

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