假屋崎省吾の絶品紀行~日々を華麗に彩る~
假屋崎省吾
会員の方はフルバージョンの動画がご覧いただけます。
~日々を華麗に彩る~
假屋崎省吾
第3回
我愛! チョコレート
甘く、楽しく、美しく
チョコレートが大好きな私にとって、わくわくする2月。14日のバレンタイン・デーは、欧米のキリスト教圏では聖バレンタイン(ウァレンティヌス司教)の悲しい伝説に由来する「恋人たちの愛の誓いの日」。それが日本では、いつの間にやら「女性が意中の男性にチョコレートを贈って愛を告白する日」に変換されて大流行し、しっかり定着しています。そのお蔭で、この時期には世界中の多種多様なチョコレートに出会えるのだから、とっても嬉しい!
仕事やプライベートでヨーロッパ各国を訪れるようになった二十数年前から、まだ日本では入手できなかった素敵なチョコレートたちに出会ってきました。偶然、バレンタインを前に訪れたパリの「リシャール」では、可愛いハート模様がプリントされたショコラ(チョコレート)に魅せられ、夢中で9粒入りの小箱を何十個もゲット。持ち帰ったレアでタイムリーなパリ土産は皆さんの大好評をいただきました。
ロンドンでは、ピカデリーストリートからプリンセスアーケードに入り、ポップでカラフルなディスプレイにひかれて足を踏み入れた「プレスタ」。トリュフチョコが絶品と評判の老舗高級チョコレート店は、英国王室御用達(ロイヤルワラント)を二度も得た超ハイブランド(ということは後で知ったのですが……)。インパクトのあるビビッドトーンの個性的なパッケージは、どれも魅力的で〝ジャケ買い〟ならぬ〝パケ買い〟必至。訪れるたびに、甘く、楽しく、美しいひとときを味わって、イマジネーションを大いに刺激されてきました。
チョコレート色のハートの器はまさにバレンタイン(撮影 増田伸也)
美的センスも磨かれて
登録初月は無料
ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします
登録をすると、創刊号(2020年2月1日号)からのバックナンバーをすべてお読みいただけます。
最新号のコンテンツ
登録初月は無料
Web新小説会員登録はこちら