Dr.よねやまの芸脳生活 芸術家の生き様を医学で考える
米山公啓
Dr.よねやまの芸脳生活
芸術家の生き様を医学で考える
米山公啓
第十三回 泉鏡花と肺がん ①
ウサギの蒐集家
米山公啓作「十二支」 自分の裏干支をお守りにするのもいいかもしれない
画/米山公啓
文学、絵画、音楽など、すべての芸術において、名作は時代を超えて愛されるといわれている。一方、時代を超えていくことは、非常に難しいように思う。
例えば本は10年前にベストセラーになったものであっても、最近では全く見ない。中学生くらいの時に読んだ作家の本のほとんどは、文庫本でも見つからない。電子書籍があるので、古い本を読もうと思えば読むことはできるが、紙の本として、時代を超えて存在することこそ名作の証といえるかもしれない。
夏目漱石の小説は、明治時代に書かれているにもかかわらず、現在でも読み継がれている。紙の本もたくさん手に入る。
登録初月は無料
ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします
登録をすると、創刊号(2020年2月1日号)からのバックナンバーをすべてお読みいただけます。