假屋崎省吾の絶品紀行~日々を華麗に彩る~
假屋崎省吾
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~日々を華麗に彩る~
假屋崎省吾
第5回
可憐! チューリップ
春の庭を色とりどりに
四月の花壇を彩るチューリップは、小さな子どもからシニア世代まで、日本中の誰もが知っている春の花の代表格。幼稚園や小学校、公園の花壇に、自宅のお庭に、色とりどりの花を咲かせます。すっきりとシンプルで美しく、育てやすいチューリップは、世界中で親しまれている球根植物。秋に球根を植えると、一月頃まで土の中で根を伸ばし続けて、冬の間に芽を出し、葉が育ち、茎が伸びていって、三月下旬頃から開花時期を迎えます。ぷっくり可愛い姿に心がほっこりして、「どの花 見ても きれいだな」と思わずハミングしたくなる童謡の「チューリップ」も誰もが知っている歌ですね。
チューリップは世界中で人気のある花だけに、昔から品種改良が盛んで、次々と新しい品種が登場し続けています。現在、世界で五千を超える品種の登録があり、そのうち約一千品種が栽培されているとか。花の色は、赤、白、黄、ピンク、オレンジ、緑、紫、黒などの単色だけでなく、二色以上のマーブル(まだら)模様も。花の形(姿)は、スタンダードな一重咲き、花びらの多い八重咲き、花の先が尖ったユリ咲き、鳥の羽を思わせる縮れた花びらのパーロット咲き、花びらのフチがギザギザのフリンジ咲き、花の形が珍しい変わり咲き、王冠のような花の形のクラウン咲き……と本当にバラエティ豊か。開花時期も早生、中生、晩生があり、三月下旬から五月中旬頃まで楽しむことができます。
カラフルなチューリップとネコヤナギのアレンジ(撮影 増田伸也)
大好きなキューケンホフ公園
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