楸邨山脈の巨人たち
北大路翼
楸邨山脈の巨人たち
北大路翼
第二十回 やさしきすっぽん 和知喜八(一)
俳句の濃厚さ
節約ばかりがもてはやされる時代になってしまったが、時には無駄があってもいい。大は小を兼ねる、単純ですばらしい原理ではないか。俳句も同様。言いたいことがないよりは、言いたいことが有り過ぎた方がよい。たとえそれが、十七文字という器を溢れてしまったとしてもだ。うまく収まればなおさら結構。百文字分の思いを十七文字に濃縮するのだから、
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