谷川俊太郎×三角みづ紀スペシャルオンライン対談と朗読公開中!  今すぐチェックする

  • ホーム
  • コンテンツ
  • スポーツは文芸をどのように彩ってきたか 第四回 スポーツに現れるエロスを初めて描いた阿部知二『日独対抗競技』と、スポーツを描かなかった田中英光『オリンポスの果実』

『 スポーツは文芸をどのように彩ってきたか 』

玉木正之

スポーツは文芸をどのように彩ってきたか

玉木正之

第四回 スポーツに現れるエロスを初めて描いた阿部知二『日独対抗競技』と、スポーツを描かなかった田中英光『オリンポスの果実』

日本の近代文学がテニス(島崎藤村『破戒』一九〇六=明治39年)とともに幕を開け、戦後文学がボクシング(石原慎太郎『太陽の季節』一九五五=昭和30年)で始まるその間の昭和初期に、日本では史上初の大スポーツ・ブームが巻き起こった。

二〇世紀に入る明治末期、早稲田、慶応、明治学院などの大学野球人気が大爆発。一九一二(明治45)年にはストックホルム大会で日本選手がオリンピックに初出場。一九二四(大正13)年には中等学校野球大会(現在の高校野球)に集まる大観衆を収容するため、東洋一の巨大な阪神甲子園球場が落成。一九二八(昭和3)年オリンピックアムステル大会では、織田幹雄(三段跳び)と鶴田義行(二〇〇m平泳ぎ)の二選手が金メダルを獲得し、東京の街は大勢の人々が練り歩く提灯行列で溢れた。

そんなスポーツブームのなかで阿部知二が一九二九(昭和4)年十月に

ここから先をお読みいただくには
会員登録が必要です。

最新号のコンテンツ

連載 エッセイ (2020年11月号)

寺子屋山頭火

生涯を通じて山頭火の人格に影響を及ぼした、幼い頃の衝撃的な出来事

連載 動画 (2020年11月号)

オンライン対談「詩人が語る今」

60分スペシャル番組谷川×三角オンライン対談と朗読「詩人が語る今」

谷川俊太郎×三角みづ紀

連載 連載詩 (2020年11月号)

最少の言葉で詩作する試み

言葉の氾濫へのアンチテーゼか。詩人が語りかけるミニマムの言葉

谷川俊太郎

連載 連載詩 (2020年11月号)

週末のアルペジオ

私たちはみな待っている。ひそかに紡がれた変化が、静かに芽吹く日を

三角みづ紀

連載 フォト小説 (2020年11月号)

スーパーフィッシュと老ダイバー

クララにもういちど会いたい。ハンスが叫ぶと海に鮮やかな色が蘇った

連載 エッセイ (2020年11月号)

俳句で味わう、日本の暮らし

煤払、松迎え、餅つき、年木樵。着々と進む正月準備を歌う句を鑑賞

連載 回想記 (2020年11月号)

旅する少年

極寒の大地の洗礼を受けながらも「傷だらけの天使」最終回を見る

連載 医学ミステリー (2020年11月号)

Dr.よねやまの芸脳生活 芸術家の生き様を医学で考える

人間関係が人生を変える。幸運を運ぶ一方、命取りとなった漱石の人脈

連載 スポーツ随想録 (2020年11月号)

スポーツは文芸をどのように彩ってきたか

沢木耕太郎の活躍がスポーツ・ノンフィクションに新たな時代を拓いた

連載 妖異譚 (2020年11月号)

鬼ものがたり

誘われるまま入った庵で交わった女。彼女が一人語る恐ろしい告白……

連載 アート&エッセイ (2020年11月号)

伝統と破壊の哲学

出口さんが黒い紙に描いた赤い雪だるま。すごいぞ! 僕は歓喜した

連載 新人デビュー小説 (2020年11月号)

愛のレシピ:23歳

どん底から救い上げてくれる魔法のスープ、玉子雑炊に込められた想い

連載 動画 (2020年11月号)

Dr.よねやまの芸脳生活

「漱石に学ぶ病気と運」Dr.の必見役立ちレクチャー好評配信中

連載 動画 (2020年11月号)

町田康のパンク山頭火ラヂオ

徒然なるままに山頭火を語る町田版自由律YouTube。必見の第2弾

Web新小説会員登録はこちら