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『 銭湯放浪記 』

大和久勝

銭湯放浪記

大和久勝

第4回

沖縄のみやげ話~ゆーふるやー東京湯

イラスト 木下綾乃

東京以外の地域に出かけると、その土地の銭湯が気になる。都道府県によって入浴料金が違うことを知ったし、湯船の置き方や、ペンキ絵やタイル絵など浴室内の装飾の仕方が地域によって違うことも知った。銭湯に掲げてある「入浴のきまり」が地域で違うということも。

沖縄に何度目かに行ったとき、ふと、沖縄にも銭湯があるのだろうか、あるとしたらどんな銭湯なのだろうかという興味が湧いた。那覇の「国際通り」にあるシティホテルに一人で泊まることになったからだ。

次の日の予定までに時間があった。のんびりくつろげる時間があるのに、シティホテルの風呂では物足りなかった。もしかしたらと思い、フロントで聞いてみた。「いや、わかりません」という答え。聞く人もいないから調べたこともないのだろうか。フロントでは、それ以上聞くことはしなかった。そうなると、よけい気になるもので、繁華な商店街があるし、周辺の人口はそれなりにありそうだからと、希望を捨てずに外へ出た。「国際通り」は賑やかで、数多くの観光客がいた。

サンゴを売る地元の店で、店長らしき年配の人に聞いてみた。那覇の街に銭湯があるとすれば、この人なら知っているだろうと思えた。

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