登録初月は無料、バックナンバー【作家61人、連載回数437回】も読み放題! 会員登録はこちら  今すぐチェックする

俳句で味わう、日本の暮らし

黛まどか

俳句で味わう、日本の暮らし

黛まどか

第八回 十夜

旧暦十月五日から十五日朝までの十日十夜、浄土宗寺院で行う法会。「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏国土で千年間善行をするに勝る」(日本大歳時記)という無量寿経の教えに基づいてそれを実践するもので、阿弥陀如来の法恩に感謝して、十日十夜に亘り不断の念仏を修める。

室町幕府六代将軍足利義教の執権職を務めた伊勢守平貞経の弟・平貞国が、京都の真如堂で十日十夜の参籠念仏行をしたのが始まりという。明応四年(一四九五)、鎌倉光明寺の観誉祐崇かんよゆうそう上人が、後土御門ごつちみかど天皇に招かれて宮中で浄土の法門を御進講し、真如堂の僧侶と共に引声念仏を修し、勅許を得て光明寺で法要を行うようになった。その後、全国の浄土宗寺院に広がった。

鎌倉光明寺では新暦の十月十二日~十五日にかけて十夜法要が盛大に営まれ、献茶、稚児舞や神楽の奉納、練行列などが行われる。また境内には多くの露店が立ち並び賑わう。

真如堂では新暦の十一月五日から十五日にかけて毎夜念仏会が行われ、講員が音階の違う八つの鉦を打ち阿弥陀仏を念じる。十五日には十日結願大法要が催され、稚児や僧衆によるお練り法要があり、参拝者には中風除けの小豆粥が振舞われる。この期間は、本尊の阿弥陀如来立像がご開帳となる。

このように現在十夜の法要は新暦に行ったり、旧暦や一か月遅れの十日に行ったり、期間も十日間、五日間、三日間、

登録初月は無料

ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします

登録をすると、創刊号(2020年2月1日号)からのバックナンバーをすべてお読みいただけます。

最新号のコンテンツ

バックナンバー (2022年8月1日号)

オンライン対談 谷川俊太郎×俵万智 バックナンバーの部屋

言葉の達人二人がオンラインでとことん語り合う奇跡の対談動画155分

春陽堂書店Web新小説編集部

特集「戦争が言葉を奪う―作家は何ができるのか」 (2022年8月1日号)

戦争の対義語は

戦争とは何か、そしてその対義語は。各々に再定義を促す深き示唆

特集「戦争が言葉を奪う―作家は何ができるのか」 (2022年8月1日号)

作家の自己プロパガンダ

太平洋戦争における作家とプロパガンダの関係。その真実を解き明かす

一ノ瀬俊也

特集「戦争が言葉を奪う―作家は何ができるのか」 (2022年8月1日号)

戦時統制と荷風の不機嫌

戦争遂行のため政府が出す統制に永井荷風は反発した。その心情とは?

連載 (2022年8月1日号)

Looking for 鷗外

たゆたう「感情」と共にスイスの文学祭へ。帰路リルケとの出会いが

伊藤比呂美

連載 書き下ろし連作小説 (2022年8月1日号)

藤沢周・連作小説館⑧ 帰途

墓地の捨て猫、漂着した精霊船。魂の執着への嫌悪と畏敬とが交錯する

連載 連載小説 (2022年8月1日号)

猛獣ども

死を前にして心迷わせる老夫婦。覗き穴から再び同じ景色は見えるのか

連載 俳句エッセイ (2022年8月1日号)

アマネク ハイク

畑で野菜の栽培を続ける祖母の姿を通じて生命力にあふれた句に触れる

連載 猫エッセイ (2022年8月1日号)

Q&A今月の猫じゃらし

窓から外を見ている猫。「自由になりたい」と思っているのでしょうか

連載 俳句鑑賞 (2022年8月1日号)

楸邨山脈の巨人たち

見たまま、感じたままをそのまま「作る」。飛旅子の直感的な姿勢を探る

バックナンバー (2022年8月1日号)

町田康の“山頭火”はここで読める

山頭火の生き方、句の魅力を町田康が読み解く二つのシリーズを読む

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

三遊亭兼好の“絵草紙”はここで読める

人気落語家の軽快な語り口が冴えわたるイラストと楽しむ絶品エッセイ

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

大高郁子の漱石の一生

1200点以上の愛らしい絵をスクロールしてふり返る文豪夏目漱石の生涯

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

歌舞伎役者.坂東彦三郎朗読動画バックナンバーの部屋

坂東彦三郎が朗読。河竹黙阿弥の歌舞伎狂言12選 絵は辻和子

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

岡もみじショートショート漫画バックナンバーの部屋

妄想膨らむ楽しい「しおり物語」の世界へようこそ! 全6回一気読み

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

「芸術家の生き様を医学で考える」米山公啓の部屋

文豪の生き様を知れば今の自分が見えてくる! エッセイと動画で学ぶ

春陽堂書店Web新小説編集部

編集後記 (2022年8月1日号)

気まぐれ編集後記

高齢者に生死の選択権を与える近未来映画「PLAN75」を見て考える

春陽堂書店Web新小説編集部

登録初月は無料

Web新小説会員登録はこちら