キャンペーン情報やWeb新小説の裏話も!公式Twitterはこちら  今すぐチェックする

『 俳句で味わう、日本の暮らし 』

黛まどか

俳句で味わう、日本の暮らし

黛まどか

第八回 十夜

旧暦十月五日から十五日朝までの十日十夜、浄土宗寺院で行う法会。「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏国土で千年間善行をするに勝る」(日本大歳時記)という無量寿経の教えに基づいてそれを実践するもので、阿弥陀如来の法恩に感謝して、十日十夜に亘り不断の念仏を修める。

室町幕府六代将軍足利義教の執権職を務めた伊勢守平貞経の弟・平貞国が、京都の真如堂で十日十夜の参籠念仏行をしたのが始まりという。明応四年(一四九五)、鎌倉光明寺の観誉祐崇かんよゆうそう上人が、後土御門ごつちみかど天皇に招かれて宮中で浄土の法門を御進講し、真如堂の僧侶と共に引声念仏を修し、勅許を得て光明寺で法要を行うようになった。その後、全国の浄土宗寺院に広がった。

鎌倉光明寺では新暦の十月十二日~十五日にかけて十夜法要が盛大に営まれ、献茶、稚児舞や神楽の奉納、練行列などが行われる。また境内には多くの露店が立ち並び賑わう。

真如堂では新暦の十一月五日から十五日にかけて毎夜念仏会が行われ、講員が音階の違う八つの鉦を打ち阿弥陀仏を念じる。十五日には十日結願大法要が催され、稚児や僧衆によるお練り法要があり、参拝者には中風除けの小豆粥が振舞われる。この期間は、本尊の阿弥陀如来立像がご開帳となる。

このように現在十夜の法要は新暦に行ったり、旧暦や一か月遅れの十日に行ったり、期間も十日間、五日間、三日間、

ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします。

登録をするとすべての著者のバックナンバーをお読みいただけます。

最新号のコンテンツ

連載 連載小説 (2021年9月号)

猛獣ども

別荘地で熊に殺された男女…不穏な波紋の広がる先は。注目の新連載

連載 連載詩 (2021年9月号)

最少の言葉で詩作する試み

言葉の意味から滲み出すものを探る。最少の言葉で紡ぐソネット最終回

谷川俊太郎

連載 (2021年9月号)

週末のアルペジオ

走り去る列車が映し出す過去。適切な孤独が作り出すふたりの未来

三角みづ紀

連載 エッセイ (2021年9月号)

町田康の読み解き山頭火

一所不在の俳人・山頭火。作品を鑑賞しながら縦横無尽に人生をたどる

連載 イラスト評伝 (2021年9月号)

エピソードで知る種田山頭火

生涯を放浪の中に生きた山頭火。行乞の日々とはどんなものだったのか

春陽堂書店編集部

連載 動画 (2021年9月号)

待ってました! 黙阿弥歌舞伎への招待

坂東彦三郎の朗読とGIFアニメで楽しむ電脳紙芝居第6弾「髪結新三」

春陽堂書店Web新小説編集部

連載 エッセイ (2021年9月号)

兼好のつれづれ絵草紙

同じ言葉でも誰に言われるかで変わる?「おい、その咄誰に習った?」

三遊亭兼好

連載 ウェブ絵巻 (2021年9月号)

漱石クロニクル ―絵で読む夏目漱石の生涯―

ロンドンで化学者・池田菊苗と共に過ごし、大きな刺激を受ける

連載 俳句鑑賞 (2021年9月号)

楸邨山脈の巨人たち

加藤楸邨門下を読み解くシリーズ。冷徹な作風の女流・寺田京子第一回

連載 医学ミステリー (2021年9月号)

Dr.よねやまの芸脳生活 芸術家の生き様を医学で考える

最晩年まで安定して執筆を続けた常識人・泉鏡花の稀有な作家人生とは

連載 動画&エッセイ (2021年9月号)

假屋崎省吾の絶品紀行~日々を華麗に彩る~

9月9日は重陽の節句。品格があり高潔な菊は大人の雰囲気にぴったり

假屋崎省吾

連載 紀行エッセイ (2021年9月号)

銭湯放浪記

ウワサの銭湯見たさに新幹線で京都へ。目の前に現れた贅沢な空間は?

連載 動画 (2021年9月号)

Dr.よねやまの芸脳生活

熱海の物語と尾崎紅葉~Dr.米山の必見動画第16弾

連載 動画 (2021年9月号)

町田康のパンク山頭火ラヂオ

徒然なるままに山頭火を語る町田版自由律YouTube。注目の第4回配信

Web新小説会員登録はこちら