京都を外から眺めてみると 綿矢りさインタビュー
綿矢りさ
京都を外から眺めてみると
綿矢りさインタビュー
京都出身でいまは東京に暮らしながら執筆活動を続ける作家・綿矢りささん。京都を離れて8年という綿矢さんに、故郷についての思いやお気に入りの場所、京都を舞台に書いた作品などについて伺いました。
(聞き手・編集部)
故郷である京都について
―― 京都ご出身でいらっしゃいますが、お生まれは北山のほうですよね。以前、対談でやはり京都出身の作家の武田綾乃さんとお話されていましたが、北山というとやはり府立植物園やケーキ屋さんの「マールブランシュ」が思い浮かびます。
生まれて住んでいたのは北区です。厳密に言うと実は植物園はそれほど近くなく自転車で30分くらいのところで、どちらかと言えば金閣寺や立命館大学の近くです。コロナ禍になってからはほとんど帰っていないのですが。