登録初月は無料、バックナンバー【作家58人、連載回数416回】も読み放題! 会員登録はこちら  今すぐチェックする

  • ホーム
  • バックナンバー
  • 漱石クロニクル ―絵で読む夏目漱石の生涯― 第十回 「やめたきは教師、やりたきは創作」―朝日新聞社入社を決心する

漱石クロニクル ―絵で読む夏目漱石の生涯―

大高郁子

漱石クロニクル

  ―絵で読む夏目漱石の生涯―

大高郁子

第十回 「やめたきは教師、やりたきは創作」―朝日新聞社入社を決心する

明治三十八年(一九〇五年)三十八歳

 一月三日の夜、高浜虚子、坂本四方太、橋口清(五葉)、橋口貢を招いて、猪肉入り雑煮をご馳走する。
 鏡子と女中は、子供が食べ残した雑煮の餅を食べた猫が、しきりに前脚でもがきながら踊りをおどっているのを見て笑う。

 一月十一日、『吾輩は猫である』の続編を書き上げる。最初のものより三倍以上、長かった。

 一月十七日、東京帝国大学文科大学で午前十時から十二時まで「ハムレット」、午後一時から三時まで「英文学概説」の講義が始まる。また一高では、それまで「夏目さん」と呼ばれていたが、「猫さん」「猫」とも呼ばれるようになる。

 二月二日、土井晩翠宛に水彩の自画像を送る。
《自分の肖像をかいたらこんなものが出来た何だか影が薄い肺病患者の様だ。》

 二月九日、『幻影まぼろしの盾』を執筆、二月十八日、脱稿。
 二月二十二日から三月五日の間に『吾輩は猫である』(続々編)を脱稿。

 三月下旬(推定)から、毎月一回、文章会を開くようになる。高浜虚子、坂本四方太、寺田寅彦、皆川正禧まさき、野間真綱、野村伝四、中川芳太郎らが集まる。各自文章を持ち寄り、批評し合った。鏡子は集まる人たちのための夕食を朝から準備する。年末まで続いたらしい。

登録初月は無料

ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします

登録をすると、創刊号(2020年2月1日号)からのバックナンバーをすべてお読みいただけます。

最新号のコンテンツ

特集「この作家を読もう ──新刊を撃て!」 (2022年6月1日号)

逢坂冬馬氏インタビュー

侵略戦争の過去と現在などを『同志少女よ、敵を撃て』の著者は語る

連載 (2022年6月1日号)

Looking for 鷗外

紆余曲折の末ベルリンへ。未知なる鷗外との邂逅を綴る新連載スタート

伊藤比呂美

連載 書き下ろし連作小説 (2022年6月1日号)

藤沢周・連作小説館⑦ 言問

樹々からのいきれに蘇る父との記憶。これは過去なのか、現在なのか

連載 連載小説 (2022年6月1日号)

猛獣ども

山の中で醸成される噓と絶望。助けを求めて繰り返される、空しい賭け

連載 エッセイ (2022年6月1日号)

町田康の読み解き山頭火

行乞の矛盾と生存の問題に苦しむ山頭火は、草庵に定住することを願う

連載 俳句エッセイ (2022年6月1日号)

アマネク ハイク

鈴木真砂女ゆかりの小料理屋の思い出から「切れ」の魅力を解き明かす

連載 エッセイ (2022年6月1日号)

兼好のつれづれ絵草紙

雨の中会いに来た友を目で追う隠居。「碁敵は憎さも憎し懐かしし」

三遊亭兼好

連載 ウェブ絵巻 (2022年6月1日号)

漱石クロニクル ―絵で読む夏目漱石の生涯―

京都旅行を楽しむも体調は悪化。漱石山房にて、若い門下生らと過ごす

連載 俳句鑑賞 (2022年6月1日号)

楸邨山脈の巨人たち

旅情あふれる沖縄の景色から妻との思い出まで、静かで深い欣一の世界

連載 医学ミステリー (2022年6月1日号)

Dr.よねやまの芸脳生活 芸術家の生き様を医学で考える

最終回は生涯現役の武者小路実篤。大往生は肯定的な生き方の賜物か

連載 エッセイ (2022年6月1日号)

江戸の愛猫

江戸の夏の風物詩、隅田川の夕涼み。猫が舟に乗った団扇絵の秘密とは

連載 猫エッセイ (2022年6月1日号)

Q&A今月の猫じゃらし

突然、飼い猫が手にがぶっと噛みついた! こりゃ一大事と思ったが

連載 動画 (2022年6月1日号)

Dr.よねやまの芸脳生活

「まとめ!明治の芸術家たちの生き様」~Dr.米山のYouTube最終回

連載 動画 (2022年6月1日号)

町田康のパンク山頭火ラヂオ

徒然なるままに山頭火を語る町田版自由律YouTube。注目の第4回配信

バックナンバー (2022年6月1日号)

歌舞伎役者.坂東彦三郎朗読動画バックナンバーの部屋

坂東彦三郎が朗読。河竹黙阿弥の歌舞伎狂言12選 絵は辻和子

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年6月1日号)

岡もみじショートショート漫画バックナンバーの部屋

妄想膨らむ楽しい「しおり物語」の世界へようこそ! 全6回一気読み

編集後記 (2022年6月1日号)

気まぐれ編集後記

筆のさえが際立つ「寺子屋山頭火」。会員登録で繰り返し味わえる喜び

春陽堂書店Web新小説編集部

登録初月は無料

Web新小説会員登録はこちら