登録初月は無料、バックナンバー【作家61人、連載回数437回】も読み放題! 会員登録はこちら  今すぐチェックする

兼好のつれづれ絵草紙

三遊亭兼好

兼好のつれづれ絵草紙

三遊亭兼好

其ノ三 「咄家の、口の利きよう」


丁寧な言葉を使おうとすると、かえって失礼な言葉遣いになることがある。

咄家は言葉を扱う商売。加えて、上下関係が厳しいので、相手に合わせて言葉遣いを変えるのは得意だろう、と思われるがそうでもない。いつでも慇懃無礼な話し方になる人もいるし、誰にでも乱暴な口を利く奴もいる。


私は普段はそうでもないが、緊張すると丁寧に話せなくなるたちだ。大物師匠や怖い先輩など「この人だけはしくじっちゃいけない」という人に限って無礼な口を利いてしまう、悲しい男である。

「お前は先輩に対してまともな話し方が出来ねぇのか」とよく小言を食らうのだが、私から言わせれば「失礼な言葉遣いになるのは、あなたを尊敬している証拠ですよ」という思いなのだ。勿論相手には通じない。

だから私は先輩師匠方から「キラキラした尊敬の眼差しで近づいて来て、失礼なことを言って去っていく変な男」

登録初月は無料

ここから先をお読みいただくには
会員登録をお願いいたします

登録をすると、創刊号(2020年2月1日号)からのバックナンバーをすべてお読みいただけます。

最新号のコンテンツ

バックナンバー (2022年8月1日号)

オンライン対談 谷川俊太郎×俵万智 バックナンバーの部屋

言葉の達人二人がオンラインでとことん語り合う奇跡の対談動画155分

春陽堂書店Web新小説編集部

特集「戦争が言葉を奪う―作家は何ができるのか」 (2022年8月1日号)

戦争の対義語は

戦争とは何か、そしてその対義語は。各々に再定義を促す深き示唆

特集「戦争が言葉を奪う―作家は何ができるのか」 (2022年8月1日号)

作家の自己プロパガンダ

太平洋戦争における作家とプロパガンダの関係。その真実を解き明かす

一ノ瀬俊也

特集「戦争が言葉を奪う―作家は何ができるのか」 (2022年8月1日号)

戦時統制と荷風の不機嫌

戦争遂行のため政府が出す統制に永井荷風は反発した。その心情とは?

連載 (2022年8月1日号)

Looking for 鷗外

たゆたう「感情」と共にスイスの文学祭へ。帰路リルケとの出会いが

伊藤比呂美

連載 書き下ろし連作小説 (2022年8月1日号)

藤沢周・連作小説館⑧ 帰途

墓地の捨て猫、漂着した精霊船。魂の執着への嫌悪と畏敬とが交錯する

連載 連載小説 (2022年8月1日号)

猛獣ども

死を前にして心迷わせる老夫婦。覗き穴から再び同じ景色は見えるのか

連載 俳句エッセイ (2022年8月1日号)

アマネク ハイク

畑で野菜の栽培を続ける祖母の姿を通じて生命力にあふれた句に触れる

連載 猫エッセイ (2022年8月1日号)

Q&A今月の猫じゃらし

窓から外を見ている猫。「自由になりたい」と思っているのでしょうか

連載 俳句鑑賞 (2022年8月1日号)

楸邨山脈の巨人たち

見たまま、感じたままをそのまま「作る」。飛旅子の直感的な姿勢を探る

バックナンバー (2022年8月1日号)

町田康の“山頭火”はここで読める

山頭火の生き方、句の魅力を町田康が読み解く二つのシリーズを読む

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

三遊亭兼好の“絵草紙”はここで読める

人気落語家の軽快な語り口が冴えわたるイラストと楽しむ絶品エッセイ

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

大高郁子の漱石の一生

1200点以上の愛らしい絵をスクロールしてふり返る文豪夏目漱石の生涯

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

歌舞伎役者.坂東彦三郎朗読動画バックナンバーの部屋

坂東彦三郎が朗読。河竹黙阿弥の歌舞伎狂言12選 絵は辻和子

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

岡もみじショートショート漫画バックナンバーの部屋

妄想膨らむ楽しい「しおり物語」の世界へようこそ! 全6回一気読み

春陽堂書店Web新小説編集部

バックナンバー (2022年8月1日号)

「芸術家の生き様を医学で考える」米山公啓の部屋

文豪の生き様を知れば今の自分が見えてくる! エッセイと動画で学ぶ

春陽堂書店Web新小説編集部

編集後記 (2022年8月1日号)

気まぐれ編集後記

高齢者に生死の選択権を与える近未来映画「PLAN75」を見て考える

春陽堂書店Web新小説編集部

登録初月は無料

Web新小説会員登録はこちら