假屋崎省吾の絶品紀行~日々を華麗に彩る~
假屋崎省吾
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~日々を華麗に彩る~
假屋崎省吾
第2回
自在に! 華麗な花の器たち
花の器は自由自在なもの
つぼみから少しずつ花開いて、見事に咲き誇り、それぞれの美しさをまっとうするまで、その時どきの姿で目を楽しませ、心に潤いを与えてくれる花たち。いろいろな場面で、花を飾るために用いられる器には、本当にさまざまなものがあります。まず、その素材によって大きく分類すると、「土」「植物」「ガラス」「金属」ということになるでしょうか。
陶器や磁器の「土」の器は、素朴な風合いから色鮮やかな染付けのもの、白磁、青磁など、色も形も実にバリエーションが豊富です。世界各地、日本全国に特徴ある窯元がありますし、年代ものの貴重な骨董品もあれば、ワンコインショップで思わぬ掘り出し物が見つかることも。そして、木や竹、蔓から作られた「植物」の器は、とっても表情豊か。もともとの美しさに手を加え、新たに引き出された美しさは一つひとつが個性的です。一方、人造の「ガラス」の器は、まさに変幻自在。アーティスティックで繊細な作品もリユースの牛乳瓶も、それぞれに映える花や生け方があります。また、鉄や銅、ステンレスなどの「金属」の器は、抜群の安定性と使い勝手の良さが特徴。多少乱暴に扱っても、間違って倒しても壊れないから、大胆な表現にも安心してチャレンジできます。
ウツギを陶製コーヒーカップ&ソーサーに(撮影 増田伸也)
さまざまな暮らしの器も花の器に
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