やりなおせないサヨナラに向けて~介護の日々の句集より
玉岡かおる
やりなおせないサヨナラに向けて
~介護の日々の句集より
玉岡かおる
蘭、枯れる 満身創痍のわがそばで
がんばれど 認めてもらえぬ残り柿
記録のためでなく、弱音を〝五七五〟にして吐き出していたのである。落ちついて思索する余裕もない毎日に、書くと心が息を吹き返し、また立ち向かって行けたことを思い出す。
結婚して夫の家に入り、文字通り「嫁」として義母と八年同居して暮らした私だが、子供が生まれ、
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